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過去の一言 2

ラーメンパパ 辺見 明正

 

平成24年5月2
「橋の思い出」

 徳島平野を東西に流れる大河、四国三郎こと「吉野川」の最下流に新しい橋が建設され、先日、供用開始となった。渋滞緩和と津波からの避難場所という重要な使命を担う橋なんよ。近い将来、徳島環状線という道路をつなぐ、大動脈になるんじょ。名前を「しらさぎ大橋」というんじょ。

 ほなけんど、これが、橋を徳島方面に下りたところで、2車線が1車線に減るため、ここで大渋滞が発生しとんじょ。当初の目的を充分果たせていないようじゃ。ほんまに、供用開始のタイミングの判断は難しいもんじゃなあ。

 吉野川の橋の話になったけん、昔の東京での橋のエピソードを思い出したわよ。

 今から30年くらい前、パパは東京の友達と、東京から車2台に分乗して、長野県まで遊びに行ったことがある。ほの途中、山梨と長野の県境くらいにさしかかった時、東京の友達連中が、ここに珍しいものがあるから記念撮影しようと言い出した。こんな山の中に、どんな名所があるんかと思たら、な、な、なんと、単なる「潜水橋」でないかい。

 これは、沈下橋といい、台風等で川が異常増水しても、橋の欄干がないから圧力がかからずに、流失する可能性が低い、また建設コストも安い、云々~。少しだけ知識のある奴が高いテンションで説明しよった。

 そんなこと、パパは百も承知じゃ。ほなけんど、みんなは、珍しい、珍しい、とえらく感動しとったなあ。

「こんなもん、徳島に来たら、吉野川には、いっぱ~い、架かっとるじょ。こんなもん、ごく普通でえ。何も珍しいないわよ。田舎の方では小学生の通学路じゃわよ。」

 友達連中は、徳島っていうところは、そんな凄いところかと、たいそう、感動しておった。パパは、嬉しいやら、恥ずかしいやらの、少し複雑な気分になったんを思い出したわよ。

 あれから30年、吉野川には、どんどん新しい橋が架かり、「潜水橋」の数もめっきり減ってしもうたなあ。ほんでも、パパの自宅近くの園瀬川には、まだ「潜水橋」が残っとうもんな。

 「嗚呼! 徳島万歳!」

平成24年3月24
「嗚呼 パパ老いたり」

 製粉会社から新作の小麦粉をテストしてとの依頼があったんじょ。新作の方が、徳島ラーメンの味が、アップするはずとの提案だった。

 早速、パパは、この小麦粉をテストすることにした。ただし、試食段階で先入観が入らないようにするため、ミキシング担当者のみに変更の内容を伝えた。それ以外の者には、変更を一切、知らせなかった。

 そして、出来上がった商品を試食してみることにした。参加メンバーは、商品企画担当者、営業担当者、そして、一般社員有志。

 従来品をリードサンプルとして、新作を同時に食べて比較することにした。

 「みんな、食べてどない思う?」

 全員が、新作も、従来品も差がないという。やはり、そうか。パパには微妙な違いを感じることが出来るけんど、若手には分からないのか。やはり経験の差というものは、大きなものじゃ、と、パパは納得した。

 「みんなは、まだまだ経験が不足しとるけんなあ。まあ心配せんでも、あと10年もしたら、この違いが分かるようになるけん、慌てんと、じっくり行こうな。」

 そう言うて、みんなに語りながら、少しだけ優越感に浸っとったんじょ。

 パパとしては、少し味がアップしたけん、原価の条件があえば、新作の小麦粉に変更してもかんまんかなあ、と思っとたんじょ。ほんでも、念のため、ミキシング担当者に、作業性の差異について意見を聞いとかんといかんと思うて、聞いてみた。

 「従来品と比べて、練り易さに優位な差はあったかなあ?」

 ほしたら、ミキシング担当者曰く、「あ、テストするの、忘れてました。」

 「ガ~ン!」 

 ほしたらパパは、全く同んなじものを食べて、優劣を付けとったということなんじゃ。ほして、若手には分からん微妙な差を、パパだけが分かると勝手に思い込んで、自己満足の法悦に浸とったわけなんじゃ。

 嗚呼! パパ老いたり

 

 

平成24年2月11
「東京の駅と大阪の駅」の巻

 東京都と並んで、大阪を大阪都にするという議論をよく耳にする。でも二つの都市はカルチャーが大きく異なる。パパが30数年前に大阪のルールが東京では通用しなかった話をするけんな。

 今から30数年前、徳島から大阪にく時、パパは、徳島小松島港からフェリーで和歌山港まで行き、そこから南海電車で難波まで行くことが多かった。

 ほんで、当時の難波は、今でもほうじゃけんど、国鉄難波駅と南海難波駅とは、場所が離れていた。和歌山にしても南海線と国鉄の駅はかなり離れとったんじょ (今でも離れたままなんじょ。)。

 ほなけん、大阪で遊んでから徳島に帰る際、難波までタクシーを使う場合には、行き先を難波駅と言うたら、必ず、国鉄か南海かを聞かれたもんじゃった。和歌山でも同様。ついでに奈良に行った時も、国鉄か近鉄かを聞かれてもんじゃ。ほなけん、それがパパの常識だったんじゃなあ。

 ほれが、初めて東京に行った時、渋谷で遊んだ時のことだった。その時は青山から神宮外苑、表参道、原宿あたりを散策し、東京の風に吹かれたんじょ。なんか文化人になったような気がしたもんじゃった。言葉も、東京弁を使いたくて仕方がなかった。「ほなけんどさ~○○」

 その日は、東横線沿いにある親戚で泊めてもらうことになっとったけん、東急の渋谷駅まで行かなあかんと思って、タクシーに乗って、「東急の渋谷駅までお願いします。国鉄の渋谷駅でないけん。」と言ってしもたんよ。ほしたら、運転手さんが怪訝な顔をしとったわ。

 何で怪訝な顔をしたんかなあという疑念は、すぐ晴れた。そう、渋谷では国鉄も東急も同じ駅だったんじゃなあ。ついでに新宿も国鉄と京王は一緒だった。ついでに品川も国鉄と京急が同じ駅だった。

 これは大発見じゃと、ほん時は思ったんじゃけんどな。

 ついでにパパの鉄道にまつわる失敗談をひとつ。

 東京で生活を始めた最初の頃、東急東横線に乗って自由が丘から渋谷まで行くことがあった。ホームには各駅停車が止まっていた。そこへ急行がやってきた。時間に余裕はなかったんじゃけんど、急行料金を払ってまで急ぐことはないか、と考えて、急行をパスして、各駅停車の方にに乗ったんじょ。ほしたら案の定、渋谷での待ち合わせに少し遅れてしまった。言い訳に、このことを話したんじょ。ほしたら皆が大笑い。パパはどうして皆が笑うのか、その時はわからんかったんじょ。

 この話を最近になって徳島でしたら、学生時代を大阪で過ごした友人も、阪神電車で同じことをやって、同級生に大笑いされた経験があるらしい。二人して大笑いした次第なんじょ。

 ほんまに田舎もん、丸出しだったんじゃな。ほなけんど、ラーメンは、東京や大阪よりも、絶対に徳島の方がレベルが高い。これも友人と意見が一致した。

 嗚呼! ハフハフの幸せ。

 

 

 

平成24年1月10
「日本人であることを実感した時」の巻

昨年を表す漢字は「絆」だったけんど、パパも、自分が日本人であることを強く意識した時のことを思い出したなあ。

 今から20数年前、約2週間のアメリカ流通セミナーに参加した。これが、中西部で話題になりかけていた「ウオールマート」を中心に見学するものだった。セントルイス、カンサスシティ、シンシナティ、etcと、ほとんど日本人のいない地域ばかり。当然、日本食どころかチャイニーズさえ無い土地柄。10日を過ぎた頃には、無性に日本食が恋しくなったんじょ。

 そんな時、一緒に参加していたメンバーが、唐突に喋り出したんじょ。

 「ここから、砂漠を車で2時間走ったら、日系人の経営するレストランがあるらしい。そこでは、レストラン用の高級日本食でなくて、家庭料理のような日本食を出すらしい。」   皆が、注目し始めた。

 「炊きたての白いご飯に、かつおの出汁がプ~ンと香るわかめの味噌汁、お新香まで提供するらしい。さらに一品には、出汁巻き玉子か冷奴がチョイス出来るということじゃ。ああ、それからご飯はおかわり自由じゃって。」  皆がごくりと唾を飲む。 

 「そして、メインの焼きたてのサンマが出てきて、その上におろし大根をかけて、上から醤油をかけると、ジューッていう音までするんじゃって。それにオプションでちょびっとだけ高いけんど、上から搾るスダチまであるんじゃって。」    皆、よだれを垂らし始めた。                                   

 「よし、2時間くらいなら、割り勘で車をチャーターして皆で行こう。」  「行こう行こう。」  「絶対に行こう。エイエイオー!」 と、歓喜の声が上がった。

 いい加減話が盛り上がったところで、その男曰く。    

  「ここは中西部の砂漠のど真ん中やぞ。そんなもんあるわけないだろうが。ジョーク、ジョーク。」

  「・・・・・・・・・・・・・・・」

 その後、その男がどんな扱いを受けたかは、想像に難くない。

 それから3日後、帰国の途に着くために、ロサンゼルスへ到着した。皆、一目散にファーストフードの「うどん」へと走った。おそらく、メキシコ人のアルバイトが作った、十分に茹で戻されていない、不自然に固いうどんではあったが、皆、むしゃぶりついていた。

 皆、やっぱり日本人なんだなあ、と思った次第。

 嗚呼! ハフハフの幸せ。

平成23年11月1
「ハワイの時間のセンス」の巻

 何年振りかでハワイに行ってきたんじょ。ほんまノンビリできるところじゃなあ。

 お決まりのコースの後の3日目、ホノルルのしゃぶしゃぶ屋に行ったんじょ。ウエイトレスは全員、アジア系で着物姿だったけんど、日本語は少し苦手のようだった。何か違和感を感じたわよ。

 そして、そこで、日本では考えられないようなシーンを体験することになった。

 コース料理を予約しとったんでメニュー選びはなかった。そこですぐにビールを注文したんじゃけんど、これが中々来ない。

 料理を食べ初めて5分位してから、やっと持ってきたんじょ。当然、2杯目の焼酎は、オーダーしてから10分以上経ってからしか来ない。一時が万事、こんな調子だった。

 だから、相手がそうなら、こっちにも考えがある。そうだお替りの分も最初から一緒にまとめて頼めばいいんだ。そこで、「焼酎3杯お願い。」と頼んだ。一緒にいた友人も同じように、「焼酎2杯」と頼んだんじょ。

 案の定、焼酎は中々来なかった。その内、料理もラストに近づき、デザートのチョイスを聞きに来てくれると同時に、焼酎が、合せて5杯やってきた。

 「あんな。ええ加減にせえよ。」と言いたくなったけんど、ここは世界でも最もノンビリしたハワイ。日本式の方が。ちとせわしいいんかなあ、と思い直した次第じゃわよ。

 ほんでも、肉は結構な量があって、美味しかったなあ。

 嗚呼! ハフハフの幸せ。

 

平成23年9月10
「傷だらけのローラー」の巻

 製粉会社主催の講習会で多加水ラーメンの作り方を勉強してきたんじょ。

 多加水、すなわち小麦粉と混ぜる水の量を多くして真空ミキサーで練る、ということなんじゃ。作ったものを試食したんじゃけんど、確かにコリコリして美味しいけんど、ちょびっとばかりスープのノリが悪いんとちゃうかなあ。

 折角勉強してきたんじゃけん、パパも多加水麺を試作してみたんじょ。ほんで試食してみたら、これが結構スープのノリが良かった。

 こいつは面白いと思って、正式の製造ラインの圧延ローラーで延ばしてみたんじょ。ほんで充分熟成させてから食べてみたら、あれ? スープがあんまり乗らんなあ?

 翌日、同じミキサーで練ったものを半分にして、片方は正式の圧延ローラーラインで延ばし、もう片方はテストラインの圧延ローラーで延ばしてみたんじょ。

 ほしたら、スープのノリが二つで全然、違うでないで。どうして?どうして?

 翌日、同じように作ってみた。ほん時は工場が忙しかったけん、テスト品を作った後、パパが圧延ローラーを拭き掃除したんよ。

 ほしたらどうで。  テストラインの圧延ローラーが、えらいザラつくでないで。そう。表面に小さな傷が一杯ついて、麺の表面に目に見えん、小さな穴を作っとったんじゃ。これがスープのノリを良くしとったんじゃわよ。

 

 これが本当の「傷だらけのローラー」じゃな。

 ほんでも原因が分かって、「パパ、   カンゲキ~!」

 

平成23年7月15
「弘法にも筆の誤り」の巻

 連日の猛暑で、パパの頭が呆けていっきょるようなわよ。

 パパが担当している仕事で、取引先の担当者と、至急連絡を取る必要が生じたけん。、相手先の会社に電話をかけたんよ。ほしたら、担当者は外出中とのこと。そこで、パパは担当者の名刺を引っ張り出してきて、そこに印刷された携帯番号をパパの携帯に登録してから、相手を呼びだしたんよ。

 ほなけんど、連絡は付けられずに、留守番電話になっとたんよ。そこでパパは、至急、コールバックが欲しいとのメッセージを残したんじょ。ほなけんど、2時間経ってもコールバックはなかった。パパは再度、メッセージを入れた。ほなけんど結果は一緒。

 緊急かつ重要な用件だっため、パパは切れかかって、相手先の会社に電話を入れた。「お宅の営業マンは、一体どうなっとんな。なんぼ経ってもコールバックがないでないか。大体、あの担当者は~云々。」 まくし立てるだけ、まくし立ててから電話を切ったんじょ。

 ほしたら五分後、くだんの営業マンから会社の電話に電話がかかってきたわよ。パパは、携帯の履歴を確認するように言った。もし、相手が、非を認めて謝れば、パパは、この件を不問にするつもりだったんじょ。ほなけんど、営業マンは、携帯履歴がないと言った。これでパパは完全に切れてしもうた。後は、筆舌に尽くし難い罵詈雑言のオンパレードを浴びせたんじょ。

 営業マンは、再度、携帯に電話を入れて欲しいと言うので、パパは携帯を取り出して電話した。「ほれ、聞っきょれよ。」

 ほしたら、あれ~? 相手の携帯電話が鳴っていない? What,s up?

 はい、そうです。パパが携帯の入力を間違えておりました。流石に「携帯番号の印刷をもっと大きくしろ」とは言えんかったんじょ。

 嗚呼、滅茶苦茶恥ずかしい。穴があったら入りたいとは、このことじゃなあ。

 ほしたら、営業マンがフォローしてくれた。「弘法にも筆の誤りですよ。猿も木から落ちるとも言いますよ。」

 嗚呼!  パパ老いしか。

平成23年6月1日
「指ラーメン」の巻

 自粛ムードとはいえ、結構忙しかったGWが終わったんで、久しぶりに自転車で、田園地帯をサイクリングしてきたんじょ。

 日頃の運動不足と不摂生のため、軽いサイクリングのつもりが、決して軽くはなかったけんど、田舎の家の外壁沿いに植えられた満開のツツジが心を和ませてくれたわよ。汗はかいても、爽やかな薫風が乾かしてくれたけん、全然、べとつけへんけんと、ごっつい気持ちよかったんじょ。

さて、結構運動した後、お腹がすくのは自然の摂理。足は自然と、古い鄙びた中華そば屋へ向かってしもたんじょ。だいぶ年季が入った店じゃと思たけんど、この田舎で、長年営業しているということは、味がええんに決まっとんでな。ちょっと期待できそうじやわよ。

 メニューは、中華そば大・小と、ご飯大・小、いなり寿司、それに、頼んだメニューが来るまでのつなぎに食べられる季節はずれのおでん鍋がレジ横にあったわよ。

 パパは中華そば大と、ご飯小を注文した後、セルフサービスでおでん鍋から、牛すじ、こんにゃく、厚揚げを取って来て、注文品が来るまで、熱々のネタを頬張っとたんじょ。

 待つこと約5分、店のオッサンが、トレイを使わんと、ラーメン鉢を手で持ってきてくれたんじょ。ほん時、パパは、とんでもないものを見てしもうた。

 なんと、オッサンの指が、ラーメン鉢の中に入って、スープに漬かっとんじょ。流石にパパもおぶけて、オッサンに聞いたんじょ。

 「オッサン、その指、いけるんで?」

 そしたらオッサン曰く、「ありがとう、慣れとうけん、いけるけんな。」

 ほんなん聞いたんと違うんじゃかんどなあ。

 オッサン、あんたは偉い!   嗚呼~。

平成23年4月30日
「オール・ジャパン」の巻

 今回の東日本大震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々に、心からお見舞い申し上げます。パパも、先週、福島県相馬市で、勝手にボランティア活動に行き、支援物資を届け、餅つきをしてきたんじゃけど、みんな、喜んでくれたわよ。

 ほん時に思たんじゃけけんど、避難所では、極限状態に近い精神状態であるにもかかわらず、物凄う統制と秩序が保たれとんを見て、ほんまにおぶけてしもた。外国での報道でも、日本人の道徳規範の高さや、忍耐力の強さに、驚嘆・賞賛の声が上がっとるけんど、ほんまにその通りじゃ。日本人、中でも東北人特有の粘り強さは、ほんまにごっつい。

 そして、次から次へとボランティアの人がやってきよった。義援金も、恐ろしいような金額が集まっているそうな。これが、外国人には理解できない「オール・ジャパン」の精神かもしれんわなあ。見方を変えたら、ある種の外国人にとっては、オール・ジャパンのセンスは、自国を脅かすものと映るかもな。何とか、このセンスをぶち壊そうと画策するんは自然なことかもしれんわな。

 オール・ジャパンと言えば、しょうもない例じゃけんど、30人の団体で20年前にアメリカに行った時のことを思い出したわよ。   

 レストランでの夕食時に、10人づつ、3テーブルに別れたんよ。食事メニューは、前もって全員同じものを予約しとったけんど、飲み物だけは、各自好きなものを注文して、各自で個別に支払い、ということだったんよ。ほなけん、ウエイトレスが飲み物だけのオーダーを聞きにきたんじょ。

 先のテーブルでは、[ユー?」 「ビアー・プリーズ」    「ユー?」「ティー・プリーズ」 「ビアー・プリーズ」   「ユー?」 「ビアー・プリーズ」と、一人づつ聞いて、お金の受け渡しをし行っきょったわ。面倒くさいし、時間がかかる下手なやり方やなあ、と思ったわよ。ちゃっちゃっとせえよ。

 そこでパパが一計を案じたんよ。パパのテーブルの10人は、全員アルコール大好き人間だったけん、パパが全員の分をまとめて注文しよう、ということで話がまとまったんよ。一人2本づつのビール、ということで、みんなから先に5ドルづつ集めて50ドルにして、ウエイトレスが来るんを待っとったんじょ。

 やっと、ウエイトレスがやって来て聞いた。 「ユー?」

 パパは答えた。 「20ビアーズ・プリーズ」

 ウエイトレスは聞き返した。 「20ビアーズ? ユー?」

 パパは答えた。 「イエ~ス・オフコース」

 目が点になったウエイトレス。 「ユー・アー・クレイジー!」

 パパは生まれて初めて「クレイジー」と言われてしもうた。嗚呼!ショック、ショック。

 ああ、そうか、ここは個人主義の国アメリカ。 

 日本人なら誰でも分かる、テーブルでまとめて何本、というセンスは、アメリカ人には通用せんのじゃんなあ。

 ほなけん、今こそオール・ジャパンの底力を発揮する時じゃわよ。