平成22年8月2日
「病院の鏡」の巻
親友が入院したとの報を受け、早速見舞いに行った。
病気でなくて、怪我だったので、何を食べてもいいと思って、「ショートケーキ」を持参した。
大きな病院なので、病室に行くのは、エレベーターに乗る必要があった。
病室は7階。、歩くのはちょっとね。
その時、何気なく、エレベータに貼ってある大きな鏡を見た。
そこには、醜く膨らんだ我が姿があった。日頃見慣れた我が姿より、2割くらい太めにに映っていた。
ああそうか、このエレベータは、入院患者も利用するから、少しでも元気に見えるように、太めに映るように工夫が
してあるのだなあ。さすが大きな病院は、患者の心理まで考えているなあ、心から感心し納得したのだ。
親友の怪我もたいしたことなく、安心して、見舞いに持参したケーキを一緒に食べながら、わいわい話しをした。
その日の晩、風呂に入った時、浴室の鏡に我が姿が自然に目に入ってきた。
その姿にパパは愕然として言葉を失ったのだ。
昼間、病院のエレベータに映った我が姿と同じではないか。
病院の心理作戦と感心していた2割程度膨張する鏡は、全く普通の鏡だったのだ。
「鏡よ鏡、鏡さん~」
嗚呼!
by 白雪姫
平成22年6月10日
「入院患者のヒエラルキー」の巻
永年の大酒、煙草、不摂生が重なり、人間ドックで異常な数値が出てしまい、2週間の検査入院となってしまった。
自覚症状は全くないから、一日中退屈極まりない。自ずと向かう先は、患者専用のサロンになる。
そこで自己紹介をして仲間に入れてもらった。
最初は分からなかったが、3日くらいしてから、入院患者に、はっきりとした序列があることがわかってきた。
それは、どうも検査数値の悪い順番に、横綱、大関、関脇~と続いとるようだった。
おかしな価値基準があるものだ、と驚くとともに、ちょっと待て、と思ったのだ。
そして、先生に、
「こんなところで居たら、病気になってしまうから、早く退院させて。」
そしたら、先生曰く。
「あんたは、立派な病人です。」
嗚呼!
2013-12-03 16:33:52
おとぼけ日記
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