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ブロック経済のすすめ

ブロック経済のすすめ

平成21年4月25日
ブロック経済のすすめ
 
 一年前まで、東京・名古屋中心に未曾有の好景気に沸いたらしい。その殆どが輸出関連だったため、
地方には全く実感はなく、昨秋以後は逆に地方から急激に沈んでいるとの感が強い。アメリカ一国頼み
の構造の脆さが露呈した格好だが、八十年前の世界恐慌からは何も学んでいない、と懐疑的にならざる
を得ない。

 企業経営の大原則にリスク分散がある。例えば売上の依存度が特定の一社に偏ることなどは、一番に
回避すべきことである。こんなことは自明の理だったと思うのだが。

 八十年前、持てる先進国はブロック経済で排他的経済圏を形成して自国経済を保護し、持たざる国は
植民地拡大に乗り出し、各地で軋轢を発生させ戦争へと進んでいった。

 そこで提案である。緊急避難措置として、あくまで期間限定で、地方でのブロック経済を推進してはどう
であろうか。保護主義との謗りは甘んじて受けよう。しかし、基礎体力に劣る地方には、急性症状に対して、
漢方治療ではなく外科的手段が不可欠だと思うのだが。

 例えば個人消費に係るブロック経済。県民は、県内企業の製品を、県内本社の店舗で優先購入する。
一次産品については地産地消を推進する。物流距離の関係でエコも実現でき、国の課題である自給率向上
のための農業振興の契機にもなる。中でも公務員は、アンケート調査する暇があったなら、率先して地元で
買い物をしよう。地元で飲もう、地元で食べよう。率先して市バスに乗ろう。

 筆者はかかねがね、本県が経済植民地化されていることに危惧を抱いていたが、今こそ植民地脱却への
舵取りの絶好のチャンスである。行き過ぎた市場原理主義には期間限定での極端な反動的修正が必要では
なかろうか。

 最後に面白いエピソードを一つ。樋口清之氏「秘密の日本史」によれば、明治二十二年、維新から鹿鳴館
時代までの極端な洋風化風潮への皮肉として馬鹿番付が出版された。その小結に、「輸出入の不平均を論
じて西洋料亭に懇親会を開く議員」というのがあるらしい。

 以って他山の石とすべし。      (孝)

2013-11-30 13:45:14

麺声人語(徳島新聞経済サロン執筆原稿)   |  コメント(0)

 

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