話題のご当地B級グルメ『徳島ラーメン』、焼き豚など本場の味をお届け!|赤池食品 株式会社

B級グルメ『徳島ラーメン』、焼き豚などの取り寄せサイト|赤池食品 株式会社

携帯ページ

情報化とリーダー

情報化とリーダー

平成16年11月20日
情報化とリーダー

 複数のIT企業がプロ野球経営に名乗りをあげた。従来、球団経営は、鉄道会社か新聞社と相場
が決まっていた。そんな伝統的大企業に、新興のIT企業が伍しだしたことには驚嘆した。逆に言えば、
それほど情報という無形のものが、昔より価値を持つ時代になったという証左であろう。

 かつて、軍隊、企業等、戦う組織では、情報を、第一に早く得ること、第二に多く得ることが、勝つため
の必要条件であった時代が存在した。

 しかし、現在は、誰にでも、地球の裏側で起こったことが、瞬時にわかるし、インターネットで、かなり多
くの情報量を得ることが可能である。つまり、早く得ること、多く得ることというアドバンテージは小さくなっ
てしまった。

 それでは、情報に関して何が勝つためのアドバンテージとなったのであろうか。それは、情報を得たリー
ダーの整理能力と判断力であろう。情報量に関して言えば、今の時代、多すぎて困るくらいである。その中
には正確な情報のみならず、ジャンク情報も混在する。その中から正確かつ必要な情報を選択すること、
そして判断すること、これこそが今の時代のアドバンテージであろう。

 一時代前、コンピュータが普及した頃、リーダー不要論が喧伝された。情報は全てコンピュータに入力、
記憶、計算されるのだから、判断もしてもらえるはずだ、という論理である。誰の目にも白黒はっきりしてい
ること、単純にパターン化できる情報については確かにリーダーはいなくても大丈夫であろう。

 だが、高い次元の判断においては、白黒はっきりしない情報の方が圧倒的に多い。こちらが百パーセン
ト正解などということばかりなら楽なのだが、殆どは四分六、五分五分で、機械的に判断できることなど
皆無に等しい。
 その上に圧倒的な情報量が存在する。その意味で、判断をし、意思決定することを職務とするリーダー
には、情報化の進展によって、皮肉なことに、昔のリーダー以上の能力が求められるようになったと言え
よう。    (文)

2013-11-30 13:01:36

麺声人語(徳島新聞経済サロン執筆原稿)   |  コメント(0)

 

コメント

お名前
URL
コメント